生活保護に対して厳しい考えをお持ちの方が一定数おられるなぁと色々な記事やコメントを拝見して感じています。
その大多数が働いても働いても厳しい水準で生活している方々なんじゃないかなと思いました。
働いていない人が働いてる人と同じような水準で暮らしている、それに不満を感じ頭にきてると感じました。
気持ちはわかります。
しかし生活保護にはそれなりの理由があります。
なので生活保護の人は集団生活、食事は配給制、現金給付はしない、これでも足りないなどの意見をみていると、辛辣だなぁと感じます。
まず、それぞれの背景があって生活保護になっている方達が集団生活をするって難しいと思います。
誰がどのようにその生活をまとめていくのでしょうか。
子育てしてる方だっています。
それに自分で献立を考えを買い物に行き、料理を作るとか、予算をどのように配分してやりくりするとか、全てを管理下に置いてしまうと生活能力がなくなってしまうと思います。社会復帰どころじゃなくなります。
自分の頭で考えて行動を起こすって大事なことですし、全てを奪ってしまうのは人権にも引っかかるなと思いました。
生活保護受給者は犯罪者じゃありません。
自分でできるところは自活したほうがいいです。
また、働きなさいという意見ありますが、生活保護受給者がいざ働こうとして働ける職場がどれくらいあるでしょうか。
例えば、何かの障害があるなどの理由で、仕事が遅い、ミスが多い、コミュニケーションが取りづらい、すぐに体調を崩す、休む、情緒不安定といった方たちを受け入れ共に働いていく力や環境はあるでしょうか。
受け入れる側の技量はどうでしょうか。
受け入れる側の体制が整っているか、そもそも雇ってもらえる場所がないのに働くのはできません。
なので生活保護がまるっきり悪かと言ったら違うのではないかという話でした。
所得水準が低く生活が大変、でも現状どうすることもできないといった方達と生活保護の狭間で揺れている問題な気がします。