Kino_ko’s diary

統合失調症の30代後半の女です。精神障害者の社会参加について主に書いていきたいです。

精神障害者の居場所、作業所の意義

自分の体験記や福祉制度がこうあったらよいのにという、書きたいことはたくさんあるのですがどういった順序でブログを進めていったらよいのかに悩んでしまったので、ここでは「作業所」について書いていこうと思います。

作業所とは精神障害者の方が社会復帰するまでの訓練の場として、日中の居場所として、相談窓口として、様々な理由で利用する日中利用型の福祉サービスです。

私は身体拘束を経験した初めての入院から退院して3年ほど利用していました。

作業にはA型とB型があり、私が通所していたのはB型の方で、より障害の程度が重い人が利用します。前述したような理由で通所します。

A型は実際に最低賃金をもらって働く形です。

A型は利用したことがないので今回はB型作業場について記述していきます。

 

私の場合、退院しても仕事もできませんし、日中行く場所がありませんでした。

よって、通所することによって生活リズムを正し、他の障害のある方とコミュニケーションし、スタッフの方に困りごとを相談したりしながら簡単な作業を行っていました。

 

最初はとても戸惑いました。色んな障害の方がいますから、コミュニケーションが難しかったり言動が突飛で驚いてしまったり、とにかく同じ熱量で話せる方はなかなかいませんでした。

なので、生活リズムを正して、体調を良くしてバイトにつなげてやる!という気持ちで通っていました。

しかし、作業場の意義は大きいです。

作業場がなければ私には行く場所がありませんでした。友達と話せるような状態でもありません。

利用者の方には家族がいないとか、高齢だったりで社会復帰ができそうもない方もたくさんおられました。

そういう方にとっては作業場は最後の砦のように感じました。

作業場にいけば人と触れ合うことができて、一人ぼっちではないからです。

スタッフさんも優しく接してくれます。

ただ、私はまだ20代半ばでここから抜け出してやる!という野心のが強かったです。

でもあの時、作業場という場所がなければ私は家に引きこもっていて、他の障害あるの方の境遇を聞いて参考にしたり、家族以外の人と話す機会がなかったでしょう。

精神障害のある方との付き合い方も覚えました。

 

ずっと家にいて出かける場所がない、遊びに行くお金もないとか、同じように障害のある方と関わってみたいなどの想いがある方は一度見学に行かれてもいいのではないのでしょうか。

悩みが深い方はとくにスタッフさんと面談ができるというのがいいと思います。

つらい気持ちを吐き出しても大丈夫です。

作業場により千差万別だとは思いますが、一般就労で働けていた方には物足りなく感じる側面はあります。

そういう方にはあくまで通過点として利用していただけたらなと思います。

似たような施設として「デイケア」というのもあります。

参考になれば幸いです。